挨拶回りに粗品は欠かせない?
挨拶回りで粗品を持参することは必須ではありません。取引先との関係や社内ルールによっては、挨拶だけで済ませる場合もあるでしょう。
粗品を用意する場合は「何かを渡すこと」自体を目的にせず、相手が受け取りやすく、持ち帰りや社内での配布に困らないものかを確認しておくと選びやすくなります。
粗品とは
粗品は、挨拶やお礼などの際に相手へ渡す、比較的気軽な贈り物を指す言葉です。
年末年始の挨拶回りでは、カレンダーやタオル、日用品などを取引先へ持参するケースがあります。この記事では、こうした挨拶品を「粗品」として扱います。
粗品を持っていく際のマナーとは
年末年始の挨拶回りに粗品を持参するなら、受け取る方に対するマナーを意識するようにしましょう。ここでは粗品を持参する挨拶回りに大切なマナーについて詳しくご紹介します。
相手の負担にならないよう配慮する
価格だけでなく、相手が受け取りやすいか、社内で配りやすいか、持ち帰る際に負担にならないかまで見ておきたいところです。食品であれば個包装や賞味期限、物品であれば大きさや持ち運びやすさなど、渡した後の扱いやすさも確認します。
訪問先の人数、賞味期限の把握
お菓子など食べ物を手土産に選ぶ場合は、賞味期限と数量を確認するようにしましょう。
社内で取り分けしやすい個包装で、人数に対し少し余裕がある数量が好ましいです。生ものは避けて、なるべく日持ちが長いものを選ぶといいでしょう。
のしの種類や表記
持っていく品にはのし紙をかけるのが基本です。年末であればのしの表書きは「ご挨拶」「粗品」など、年始なら「御年賀」「御年始」などがよく選ばれます。
またのし紙に印刷される水引の形は「蝶結び」を選びましょう。「蝶結び」は「何度でも簡単に結び直せる」ので、繰り返しあっても良いお祝いごとに使われます。年末年始の挨拶は何度あっても良いことですので、蝶結びの水引が印刷されているものを使いましょう。

松の内の期間に気を付けましょう
年始の挨拶は、先方の営業開始日や地域の慣習を確認したうえで日程を決めます。松の内の期間は地域によって異なるため、「一律に何日まで」と判断せず、訪問先の地域や社内ルールを確かめておくと安心です。
松の内を過ぎてから訪問する場合は、のしの表書きも変わることがあります。実際に用意する際は、贈答品を手配する事業者や社内担当者へ確認してください。
年末年始の挨拶回りで粗品を選ぶ基準
年末年始の挨拶回りにおすすめな粗品の選び方をご紹介します。
定番品かどうかだけで決めない
カレンダーやタオルは、年末年始の挨拶品として候補に挙げやすい商品です。ただし、「定番だから」という理由だけで決めず、訪問先で使いやすいか、人数分を配りやすいか、持ち帰りの負担にならないかまで確認すると絞り込みやすくなります。
名入れの見え方を確認する
社名やロゴを入れる場合は、名入れできる範囲だけでなく、実際に使ったときにどこへ表示されるかも確認します。大きく入れればよいとは限らないため、商品の用途と名入れ位置をセットで見ておきたいところです。
相手の負担になりにくい商品を選ぶ
年末年始の粗品は、豪華さよりも、受け取る側が扱いやすいかを基準にすると選びやすくなります。取引先が贈答品を受け取れるか、社内で配りやすいか、自宅へ持ち帰る場合にかさばらないかを先に確認しましょう。
名入れ、数量、包装条件を確認する
社名やロゴを入れる場合は、名入れ面の大きさだけでなく、実際に使うときに自然に見える位置かどうかも確認します。訪問日が決まっている場合は、商品在庫だけでなく、名入れ、包装、のし掛けにかかる期間を含めて進行を組みます。
季節にぴったり!縁起物アイテム
年始の挨拶回りには縁起物の粗品もおすすめします。新しい一年の始まりにぴったりな新春グッズは喜ばれるでしょう。
年末年始の挨拶回りで検討しやすい粗品
ここまでの選び方を踏まえて、年末年始の挨拶回りで候補にしやすい粗品を見ていきます。定番の商品でも、配布先の人数、持ち帰りやすさ、名入れの見え方などによって向き不向きがあります。
名入れカレンダー
1年を通して使うカレンダーは、社名やロゴを入れる位置によっては、使用中に繰り返し目に触れる機会をつくれます。
タオル
タオルは、年末年始の挨拶回りで使われてきた定番の粗品です。ただし、「ハンドタオル」「フェイスタオル」といった名称だけでは、実際の大きさを判断しにくい商品もあります。メーカーによって呼び方が異なることがあるため、発注時は商品名だけでなく実寸も確認しましょう。
持ち帰りやすさを優先するなら、ハンカチタオルや小さめのタオルが候補になります。一方、のしを巻いた昔ながらのご挨拶品として見せたい場合は、フェイスタオルの方が用途を伝えやすいでしょう。
小さいサイズは配りやすい反面、名入れできる範囲が限られることがあります。社名やロゴを見せたい場合は、印刷可能範囲と、包装した状態での見え方まで確認しておきたいところです。
| タオルのタイプ | 挨拶回りでの見方 | 確認すること |
| ハンカチタオル・小さめ | 持ち帰りやすく、複数社を回る場合も運びやすい | 実寸、厚み、名入れ可能範囲 |
| フェイスタオル | のし巻きのご挨拶品として用途を伝えやすい | サイズ、包装方法、のし対応 |
| タオルセット | 単品より贈答感を出しやすい | 箱の大きさ、持ち運び、先方の受領ルール |
| バスタオル | 記念品や特定の取引先向けとして検討しやすい | 単価、保管場所、持ち帰りやすさ |
メモ帳・付箋
オフィスのデスク回りで使いやすいメモ帳や付箋も粗品におすすめです。名入れしたものなら使うたびに目に留まるので宣伝効果もばっちりです。
ボールペン
ボールペンは販促品で根強い人気がある商品です。スマホタッチペン付や、持ちやすい形状など、多機能ボールペンも喜ばれる商品のひとつです。
入浴剤
入浴剤は寒い季節に貰うと嬉しい粗品です。
自宅に持ち帰ってご家族にも使っていただけるので、お相手に喜んでもらえる粗品になるはずです。
縁起物グッズ
年始のご挨拶にぴったりな縁起物グッズ。かわいらしい干支や招き猫、お正月デザインのプチギフトは華やかな彩りで種類も豊富です。
知っておきたい!挨拶回りのマナーやルール
挨拶回りのなかでよくある疑問点について詳しくご紹介します。
挨拶前にアポを取るべき?
直接顔を合わせて挨拶したいという先方の場合、アポは取るべきです。
しかし多忙になりがちな年末年始。担当している取引先に出来るだけ多く挨拶したいときなど、あえてアポを取らないといったこともあります。新人さんの場合は先輩や上司に相談すると安心です。自分だけで判断するのは避けましょう。
アポなしの場合気を付ける点は?
アポなしで訪問する場合は、始業直後や終業間際、昼食時など、相手が対応しにくい時間帯を避けます。対応してもらえた場合も長居せず、年末年始の挨拶で伺ったことを簡潔に伝える程度にとどめる方が相手の負担を抑えやすくなります。
担当者が不在で直接会えない場合もあります。粗品を預けるときは、誰宛てのものかが分かるようにしておきます。
連絡を入れるタイミングはいつ?
年末年始は双方の予定が詰まりやすいため、訪問する場合は早めに候補日を確認しておく方が調整しやすくなります。先方の休業日や営業予定も確認し、直前の連絡にならないように進めます。
前年にも訪問している取引先であれば、前回の時期や社内の訪問記録を確認しておくと予定を立てやすくなるでしょう。
挨拶の滞在時間はどのくらい?
多忙な年末年始の時期は、相手の業務を妨げないよう長居を避けます。挨拶が目的の訪問であれば、年末年始の挨拶や日頃のお礼を簡潔に伝え、相手の様子を見ながら切り上げるのが基本です。
先方から話題を広げてもらった場合でも、次の予定や業務の状況に配慮し、必要以上に滞在時間を延ばさないようにしましょう。
席次の基本、上座と下座はどこ?
応接室に通された際は、上座と下座の位置を確認しておくと安心です。一般的には、入り口から遠い席が上座とされますが、部屋の形や席の配置によって異なる場合があります。
長テーブルで片側に3席以上ある場合など、判断しにくいときは案内された席に従いましょう。
粗品を渡す時の注意点はある?
粗品は、挨拶を交わした後や着席前後など、話を始めるタイミングで渡すと自然です。外袋は持ち運び中の汚れを防ぐためのものなので、渡す際は商品や包装の状態を確認してから相手に正面を向けます。
あらかじめ渡すことが分かっている場合は、すぐ取り出せるよう準備しておくと、挨拶の流れを止めずに渡せます。
仕事の話はしても大丈夫?
挨拶回りは、商談ではなく年末年始の挨拶を目的とした訪問です。仕事の話題に触れる場合も、日頃のお礼や近況を簡潔に伝える程度にとどめ、具体的な相談や商談が必要であれば改めて時間を設ける方が双方にとって進めやすくなるでしょう。
よくある質問
訪問先で粗品の受け取りを断られた場合はどうしますか?
A. 先方の社内ルールや方針を優先し、無理に渡さないようにします。贈答品の受け取りに社内規定を設けている場合もあるため、気になる取引先は事前に確認しておくとやり取りがスムーズです。
まとめ
年末年始の挨拶回りでは、粗品を持参すること自体が目的ではありません。先方の人数や受け取りルール、持ち帰りやすさまで考えたうえで、無理なく渡せる品を選びたいところです。
候補が決まったら、必要数量だけでなく、名入れ、包装、のし、加工期間まで確認します。訪問日から逆算して準備しておくと、直前になって条件が合わないという事態も避けやすくなります。





