代表的なタオルの素材
定番の「綿(コットン)」
綿は吸水性があり、肌触りのやわらかさを出しやすい素材です。ただし、実際の吸水性や乾きやすさは、糸や織り方、加工方法によっても変わります。
- メリット:吸水性・吸湿性・やわらかな肌ざわり
- デメリット:乾きづらい・縮みやシワが生じることがある
栽培方法に基準がある「オーガニックコットン」
オーガニックコットンは、定められた基準に沿って栽培・管理された綿花を指します。認証の名称や基準は商品によって異なるため、ノベルティで環境配慮を訴求する場合は、使用素材だけでなく認証や商品仕様まで確認しておきたいところです。
通常の綿と見た目や使用感だけで明確に区別できるものではありません。「オーガニックコットン使用」という表示を販促上の訴求点にする場合は、商品の表示内容や根拠を確認してから案内します。
さらっとした風合いの「リネン」
リネンは、亜麻(フラックス)を原料とする麻素材の一種です。さらっとした風合いがあり、タオルだけでなく衣類や寝具などにも使われています。
- メリット:乾きやすい・さらっとした風合い・丈夫さがある
- デメリット:製品によってはシワが出やすい
軽量で速乾性に優れた「ポリエステル」
ポリエステルは合成繊維のひとつで、タオルでは乾きやすさや扱いやすさを特徴とする商品に使われています。
一方、肌触りや吸水性は、生地の作り方やほかの繊維との組み合わせによって変わります。価格についても商品仕様によって異なるため、素材だけで判断せず、用途や商品ごとの特徴を確認して選びましょう。
- メリット:乾きやすい・扱いやすい商品が多い
- デメリット:肌触りや吸水性は商品によって異なる
極細繊維の「マイクロファイバー」
マイクロファイバーは、非常に細い合成繊維を使った素材です。タオルではポリエステルやナイロンなどが使われ、細い繊維によって水分を拭き取りやすく、乾きやすい製品が多く見られます。
ただし、素材の組成や繊維の細さ、使用感は商品によって異なります。ノベルティとして選ぶ場合は、商品ごとの素材表示や仕様を確認してください。
タオルの生地や織り方の特徴
ここではタオルに使われることの多い生地を中心に、織り方の特徴などをまとめてご紹介します。
パイル生地
フェイスタオルやバスタオルなど、日常使いのタオルでよく見られる生地です。ループ部分が水分に触れる面を持つため、吸水性を重視した商品にも使われています。厚みや肌触りは商品によって異なるので、用途に合わせて仕様を比較すると分かりやすいでしょう。
デメリットとしては、ループ状になっているため、引っかかりやすく糸が飛び出す場合があるので、引っ掛かりには十分に注意が必要です。
シャーリング生地
パイル生地のループの先端をカットした状態のものです。先端をカットしたことで、パイル生地に比べてなめらかな肌触りが特徴になります。先端がループ状になっていないので、引っ掛かかりを予防でき傷みにくいのも魅力のひとつです。
表面は均一にカットされていますが、裏面はパイル生地の作りになっています。表面が平でなめらかなので印刷が綺麗に写ることで、デザイン性に長けた生地が多数あり、スポーツタオルとしてもよく使われています。
表面のループをカットして比較的平らに仕上げるため、名入れやプリント向けの商品にも使われますが、印刷方法や印刷できる範囲は商品ごとに異なるので注意が必要です。
ワッフル生地
凹凸のある表面が特徴で、タオルやキッチンクロスなどにも使われます。生地の厚みや素材の組み合わせによって、吸水性や乾きやすさ、使用感は変わり、パイル生地とは見た目や触れたときの感触が異なるため、普段使い用の商品を比較するときの候補になります。
ガーゼ生地
ガーゼ生地は、ゆるく織った糸による軽さとやわらかな風合いが特徴です。薄手の商品が多く、かさばりにくいため、持ち歩きを想定したタオルにも使われています。
通気性を持たせやすい生地ですが、厚みや吸水性、使用感は素材や重ね方によって異なります。肌触りを重視する場合も、「ガーゼ」という名称だけで判断せず、実際の商品仕様を確認すると選びやすくなるでしょう。
織りが比較的ゆるいため、商品によってはほつれや伸びが気になることがあるので、タオルでは表面をガーゼ、裏面をパイルにした商品もあります。
マイクロファイバー生地
上記で述べたように、マイクロファイバーはポリエステルやナイロンを原料として作られた合成繊維です。吸水性だけでなく、速乾性にも優れているので、室内干しや冬場でも素早く乾くのがメリットです。
軽量で乾きやすい商品が多く、タオルのほか、掃除用品やバスマットなどにも使われています。耐熱性やお手入れ方法は商品によって異なるため、表示や取扱方法を確認してください。
マイクロファイバーは繊維そのものを指す言葉ですが、タオルではその繊維を使った生地を「マイクロファイバー生地」と呼ぶことがあります。
朱子織(しゅすおり)
朱子織(しゅすおり)は、たて糸とよこ糸の交点が表面に目立ちにくく、なめらかさや光沢を出しやすい織り方です。
光沢のある表情を出しやすく、タオルでは装飾部分などに使われることがあります。織りや加工によってロゴやデザインを見せる商品もあるため、名入れを検討する場合は対応方法を商品ごとに確認しましょう。
朱子織部分に名入れをすることによって、より高級感が出るため、お得意様へのご挨拶の贈り物や、記念品として用いられることが多いです。
ジャカード織り
ジャカード織りは、素材や色の異なる糸を使って「印刷」ではなく「織り」でデザインを表現する織り方です。印刷では出せない立体感や、タオル本来の味やあたたかみを表現できるのが特徴です。
また、生地自体に色やデザインが織り込まれているので、印刷のように色褪せたり、剝がれたりする心配がありません。経糸とパイル糸の長さを変えて織り込むことで、凸凹とした段差のある、立体的なデザインを作ることもできます。
織りによって柄を表現するため、プリントとは異なる風合いを出せますが、価格や最低数量、表現できるデザインなどは商品によって異なるため、オリジナル製作では仕様確認が必要です。
無撚糸
一般的なタオルは強度を上げるため糸をひねりながら織り合わせて作られていますが、無撚糸はひねられていない糸で作られています。そのため他の生地にはない、綿糸そのもののようなふんわりとした柔らかさや、肌触りが特徴です。
しかし、ひねられていないことでほつれやすく、毛羽落ちしやすいところがデメリットと言えます。ふんわり感を長持ちさせるためには、日々のお手入に注意が必要です。
用途に合わせたタオルの選び方
タオルは、何を重視するかによって候補が変わります。乾きやすさ、耐久性、肌触り、名入れの見え方など、使う場面から条件を絞ると比較しやすくなります。
吸水性・速乾性を重視するならマイクロファイバーも候補
吸水性や乾きやすさを重視するときは、マイクロファイバーを使ったタオルも候補になります。軽量な商品が多く、持ち運びや乾燥時間を考えて選びたい場面で比較しやすい素材です。
ただし肌触りや吸水性、価格は商品によって異なるので、素材名だけで決めず、厚みやサイズ、商品仕様まで見比べてください。
丈夫さを重視する場合は素材だけでなく仕様も確認
丈夫さを重視する場合は素材だけでなく、生地の厚みや織り方、用途もあわせて確認します。麻を使った商品も候補のひとつですが、同じ素材でも仕上がりは商品によって異なります。
繰り返し使うことを想定するなら、素材名だけでなく、生地の厚みや織り方、洗濯時の取扱いまで見て商品を比較すると候補を絞りやすくなるでしょう。
普段使いならパイル生地やワッフル生地を比較
普段使いにはフェイスタオルやバスタオルで多く使われている「パイル生地」や、1年中快適に使える「ワッフル生地」がおすすめです。中でも麻(リネン)のワッフル生地は吸水性や速乾性に優れているので、季節問わず使いやすい生地です。
肌触りの良さを求めるなら綿・ガーゼ生地・無撚糸
肌触りを重視する場合は、綿やガーゼ生地、無撚糸を使った商品などを比較します。それぞれやわらかな風合いを出しやすい一方、厚みや糸、加工方法によって実際の触り心地は異なります。
配布対象に合わせて選ぶ場合も、素材名だけで判断せず、商品の風合いや仕様を確認しておくと選びやすくなるでしょう。
印刷や名入れをするならシャーリング生地・朱子織
名入れを前提にタオルを選ぶ場合は、生地の種類だけでなく、対応する加工方法と印刷範囲を確認します。
シャーリング生地は表面が比較的平らなため、プリント対応の商品で使われることがあります。朱子織は織りによる柄の表現ができ、プリントとは違った見せ方ができます。
ロゴを大きく見せたいのか、ワンポイントで社名を入れたいのかでも候補は変わります。商品ごとに対応加工や名入れ範囲が異なるため、デザインと仕様をセットで確認してください。
まとめ
タオルの素材や織り方に、どれか一つの正解があるわけではありません。乾きやすさ、肌触り、普段使いのしやすさ、名入れの見え方など、配布後にどのように使ってほしいかから候補を絞る方が実務的です。
候補が決まったら、サイズや素材だけでなく、名入れ方法、印刷範囲、数量などの商品仕様まで確認します。素材や織り方の特徴は、商品を比較するときの最初の判断材料として使うと分かりやすいでしょう。






